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PC ショップのために必要なものとは

入社から三、四年設計にいて、また別の人が三、四年実験にいて、この両人が配置替えで、設計にいた人が実験に行き実験にいた人が設計に来た、という例をつけるのが良いと思います。 このままでいったら日本の産業は衰退してしまうのではないかとか、そういうことを具体的に把握できると差が分かる。
その差が問題・課題なのです。 私の前半は、その差が、いい車というのが目の前にありましたから、良く分かりました。
ただ分からないのは物差しがない。 さっき言った例でいうとシートの何処がどんなにいい悪いとか、そういうふうに物差しが設定できないところは、差が分からない。
差がないと問題はない。 問題意識を持って行動することの第一歩は、問題を見つけることです。
問題を見つけるのは、当たり前ではないかと思うかもしれませんが、案外できていないんです。 この問題を発見するということができる人は仕事の能力の高い人ですよ。
繰り返して言いますけれど、結果を予想するとか、いい物はこうなんだとか、一番腕のいい仕事の仕方はこうすることとか、こんな良い物にしたいとか、そういうことを必死に自分で考える、思い描ける。 その上で、何もしなかったらどういうことになると判る。
そ問題意識を持って行動するとはさきほど、日本の自動車産業にとっては、昭和二十年代、三十年代、四十年代の初めぐらいまでは課題が明確だったと言いましたが、課題・目標とは何か。 よく「問題意識を持って行動しよう」と聞かされますね。

その問題というのは課題でもありますが、問題というのは何かというと、自動車産業でいえば良い外車があった。 それと自分達の車。
それぞれの善し悪しを具体的に把握できたら、引き算できますね。 それは数値に出来なくてもいいんですよ。
でも具体的な形で何であるか把握できれば、その差がちゃんと表現できる、従って差が分かる。 その差が「問題」なのです。
解くべき課題でもあります。 問題・課題を見つけるためには、こうなりたい、世界で一番というトップのところはこんないいやり方をしている、いい物を出している、ということを具体的に思い描くことができる。
それを具体的に測れるような形で思い描くことができる。 それからその物差しで現状とか、あるいは今のままだったら具体的に設定して差をこうだということを具体的に把握できる、仕事につなぐことが出来る、こういうことが必要なんだろうと思います。
そういう人になることを、つまり問題発見型の人になって、会社・社会をリードしていける人たちになることを期待して、ご家族も皆さんも「大学に行きなさい」、「行っていること自体を誇りに思っている」のは、そういう期待をしているし、期待に応えたいと考えているに違いないと思います。 皆さんの今後に期待します。
私は、問題を設定するという苦労があまりなかった時期に、仕事を始めました。 簡単に間違いない問題設定が出来て、一生懸命解くことに一番努力すればいい時代に、社会に出ました。

その時期に日本の製造品質、特にバラツキの少なさというのが大変に進んで、後にアメリカが「日本に学ぼう」と言い出すぐらいのところまで進みましたが、その基盤がちょうどこの時期にするとその差が課題として出てくるということです。 だからそれを思い描けない人には、「こうしなさい」「こう作業しなさい」という作業指示でするしかありません。
これはこれで大事なことです。 作業指示されてきちんと、指示通り作業が出来るというのは日本の非常に大きな力だったように、現状を確実に維持したり、決められた方向へ実行していく動力として、これは大事な力です。
でも大学を出て、世の中を引っ張っていくような人たちになることを期待されている皆さんは、それではいけない。 世の中を変えてきた人たちというのは、やっぱりこの問題を自分で発見できる、設定できる、作ることができる人たち。
そういう人に、皆さんはなって欲しいと思います。 会社で新しい人を採用するときに一番期待するのは「そういう人かな」「そういう人になってくれるかな」ということを考えます。
問題を発見してその問題を一生懸命つぶす、つまり良くなりたいと思うことです。 良いことはどうだということが具体的に思い描けること。
だから現状がどうだというのが分かる。 従って差が分かる。
だからこの分かるということは、物差しをこれから、先月お話しました講義の続きで、後編に入りたいと思います。 ちょっと前回のおさらいをしますと、前回は向上意欲、目標・現状があって、それを測れる尺度・物差し。
そういうのがあって、差が分かるとその差が問題で、それを潰していくことが大事なことだといったようなことを中心にお話ししたかと思います。 お話した時代は一九六○年ぐらいから七五年ぐらいにかけてです。
この時期の国産車は、欧米先進国の車(いわゆる外車)と比べて大変大きな差があったので、誰も迷わずに「これを手本にして追いかけよう」ということが、会社の中で簡単に一致しました。 できたのだと思います。
それから先ほども言いましたように、自動車ひとり威張る話ではなくて、いろんな周りの状況が進む中で自動車も一緒に進んできて、世界に冠たる自動車王国になったということであろうと思います。 それを今日の結論にしたいと思います。

私の話は以上です。 ご静聴有難うございました。
立派な外車があつって自社の車との差は歴然としていました。 ですから課題設定に手間取ったり悩んだりする必要は全くなく非常に仕事のしやすい時代でした、ということをお話ししたかと思います。
私は一九七九年にアメリカのフォードと日本の日産自動車・マツダ、三社の合弁による自動変速機を作る会社へ移りました。 今回は、その直前の一九七五年ぐらいから一九九○年ぐらいまでの間、日本の自動車が急速に欧米の車に追いついて、課題を設定するのがだんだん難しくなった時代についてお話ししたいと思います。
通りに動き自分では何も決めない会社から、自分の足で立てる会社になりたいということで動いてきたわけですけれども、そういう中から「異文化コミュニケーションというのはどういうことなんだろうなあ」と感じることもありましたので、その辺について、今日は話を進めたいと思います。 話の本題に入る前に、私の仕事を少し紹介したいと思います。
この絵(注.図211)は前回にも使いましたが、言葉が少し変わっています。 前回はここの変速機部分を手動変速機も自動変速機も一緒にしてお話ししましたけども、この会社は、ここ(エンジンの後)に装着する自動変速機を作る会社です。
もう一度、なぜ変速機が要るかという話をおさらいしますと、自動車のエンジンというのは、この前も言いましたように、この車のボンネットの中にスポッとはいるぐらい小さなも私が担当した業務Ⅱ自動変速機の開発ここは国際文化学部でもありますが、私が在籍した部品会社というのは、アメリカのフォードと日本側二社との合弁ということで、ある意味では異文化接触の場でもあったかと思います。 その会社を事例に取りながら話を進めたいと思います。
会社設立の経緯、更にはその会社がどういう動きをたどったかについて紹介して参ります。 親会社の指示やすくするためにあるのが変速機です。
運転する人が車のエンジンをうまく使えるようにするための仲立ちをする役割ですね。

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